【プロが解説】「材工共(ざいこうとも)」って何?見積もり明細の専門用語に隠された不透明な利益

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【プロが解説】「材工共(ざいこうとも)」って何?見積もり明細の専門用語に隠された不透明な利益

内装業者の見積書を見ていると、至る所に「材工共(ざいこうとも)」という見慣れない言葉が出てきます。実は、この専門用語こそが、見積もりのブラックボックス化を招き、不要なマージン(利益)を隠すための便利な隠れ蓑として使われていることが多いのです。本記事では「材工共」の裏側と、適正価格を見抜く方法を解説します。

一言で言うと:「材工共」は材料費と人件費をごちゃ混ぜにして、原価を隠すための常套手段です。

材工共とは、「材料費(部材の原価)」と「工事費(職人の人件費)」が「共に含まれている」という意味です。

1. 材料のグレードが勝手に下げられるリスク

例えば「クロス張り替え(材工共) 〇〇円/平米」と書かれている場合、どのメーカーの、どのグレードの壁紙を使うのかが不明確です。業者は利益を最大化するため、施主に無断で一番安い普及品(量産クロス)を使おうとします。本来は「材料費(〇〇メーカー 品番〇〇)」と「施工費」が別々に明記されているべきです。

2. 「一式」と同じくらい危険なブラックボックス

「システムキッチン設置(材工共)」として100万円が計上されている場合、キッチンの本体価格が60万円で施工費が40万円なのか、本体が30万円で施工費が70万円(ぼったくり)なのか、施主には全く判別できません。この不透明さこそが悪質な業者の狙いです。

3. VE(コストダウン)提案が不可能になる

予算オーバーした際に、「少し材料のグレードを落として安くしよう」と思っても、材工共でまとめられていると「材料費がいくらなのか」が分からないため、どこを削ればいくら安くなるのか計算できません。結果としてコスト適正化が行き詰まります。

よくあるご質問(Q&A)

Q. すべての見積もりが「材工共」で書かれています。どうすればいいですか?
A. 業者に対して、「比較検討したいので、主要な項目(設備機器、壁紙、床材など)について、材料費と施工費(職人の手間賃)を分けて再提出してください」と依頼してください。

Q. 再提出を依頼したら「うちの書式はこれなので変えられない」と言われました。
A. 非常に不誠実な対応です。原価を知られたくない(高いマージンを取っている)裏返しでもあります。そのような業者とは契約を見送り、別の誠実な業者を探すか、セカンドオピニオンを利用してください。


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