【プロが解説】「デザイン重視」の設計事務所に工事まで丸投げすると高くつく理由

お役立ちコラム

■ はじめに:お洒落な店舗を作りたいオーナー様が陥る罠

「せっかくお店を出すなら、最高にお洒落な空間にしたい!」
そう意気込んで、有名なデザイン会社や設計事務所に依頼をするオーナー様は多くいらっしゃいます。しかし、デザインから実際の「内装工事」までをすべて設計事務所に丸投げしてしまうと、相場よりも数百万円単位で高くついてしまうことが多々あります。今回はその裏側(カラクリ)を解説します。

■ 理由①:見えない「多重下請け」の中間マージンが発生する

設計事務所はあくまで「図面を描くプロ」であり、実際に現場でトンカチを叩いて工事をするわけではありません。工事自体は別の施工会社(工務店)に下請けとして発注されます。

  • これにより、【オーナー様 → 設計事務所 → 施工会社 → 職人】という多重構造が生まれます。
  • 設計事務所を通すことで、純粋な工事費用の上に数十%の「管理費・紹介料(中間マージン)」が上乗せされているのが業界の常識です。

■ 理由②:オーバースペック(特注品)な材料が使われやすい

デザイナーは「作品」として美しい空間を作るため、一般的な既製品ではなく、高価な特注の建材や、デザイン性だけを重視した海外製の高額な材料を図面に組み込む傾向があります。
もちろん見栄えは良くなりますが、「事業投資」として回収できる見込みがないほどのオーバースペックな材料費が、予算オーバーの最大の原因になります。

■ 理由③:「施工の手間(人工)」を無視した設計になりやすい

現場を知らないデザイナーが描いた図面は、「見た目は美しいが、実際に作ろうとすると職人の手間(人工)が2倍かかる複雑な構造」になっていることがよくあります。
材料費だけでなく、「作るための人件費」が跳ね上がってしまうのも、デザイン事務所丸投げの隠れた落とし穴です。

■ まとめ:デザインと施工は「分離発注」で適正化する

こだわりのデザインを実現しつつ予算も抑えたい場合は、デザインは設計事務所に依頼し、実際の工事見積もりは我々のような「現場の実務家」に直接依頼する『分離発注』をおすすめします。
デザイン事務所から上がってきた図面と見積もりが本当に適正価格なのか、第三者の目で精査する「セカンドオピニオン」も承っておりますので、予算オーバーでお悩みの際はお気軽にご相談ください。